PEEK & PESU

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PEEK樹脂

ポリマー界最高峰の性能を誇る材料

 PEEK樹脂の略号・名称

  • 略号

    PEEK (Poly Ether Ether Ketone)

  • 名称

    ポリエーテルエーテルケトン樹脂

  • 用途

    航空宇宙・半導体・医療・自動車分野

  • メリット

    軽量化・コスト削減・性能向上

 PEEK樹脂の化学式


ベンゼン環がパラ位置でケトンとエーテル結合で連結した構造。

 PEEK樹脂の物性の特徴

高い耐熱性、機械特性を備え、エンプラの性能を上回るスーパーエンジニアリングプラスチックであり、先端分野を支える重要材料。
ケトン系プラスチック、更にスーパーエンプラの代表格である。高価であるが、耐熱性、機械的強度、耐薬品性など優れた熱可塑性高機能プラスチック。

長所

  • ● 抜群の耐熱性、高温特性
  • 連続使用温度約240∼250℃、融点は334℃で熱可塑性樹脂で最高ランク。
    荷重たわみ温度(荷重1.86MPa)は、非強化品で152℃、炭素繊維強化グレードでは20%で285℃、30%で315℃。
  • ● 高い機械的強度
  • 強靭性であり、耐衝撃性はPES(PESU)に匹敵する。 引張、クリープ、
    疲労(PIと同等)、磨耗(PAと同等)に強い。
    繊維強化グレードは、更に強度が増す。
  • ● 耐薬品性に優れる
  • 濃硫酸には溶解するが、高温時において、その他の酸、アルカリ、有機溶媒にも耐える優れた耐食性をもつ。
  • ● 燃えにくい、発煙しにくい
  • UL94V-0が認定されている。燃焼時、刺激性のガスは発生せず、煙も非常に少ない。
  • ● 耐スチーム性
  • 高温水蒸気下でも加水分解を起こさない。
  • ● 耐放射線性が良い
  • 放射線による劣化が起こりにくい。1000Mradまで絶縁性を保持。
  • ● 優れた電気絶縁性

短所

  • ● 高価である。

PESU樹脂

医療分野「人体内用途(インプラント)」・
食品分野・電子機器分野

 PESU(ポリエーテルスルホン)の略号・名称

  • 略号

    PESU(PolyEtherSulfone)

  • 名称

    ポリエーテルスルホン樹脂

  • 用途

    医療・食品・電子機器・航空

  • メリット

    軽量化・コスト削減・性能向上

 PESU(ポリエーテルスルホン)の化学式


構成分子中にスルホニル基(-SO2-)を含むポリマー。

 PESU(ポリエーテルスルホン)の物性の特徴

PESUは、透明琥珀色の非晶性プラスチック。

長所

  • ● すぐれた耐熱性
  • 連続耐熱温度180℃
  • ● 激しい温度変化にも耐える
  • ● 高温時においても剛性を保つ
  • ● 高温時においてもクリープ特性が良い
  • ● 耐スチーム性に優れる
  • 耐加水分解性
  • ● 幅広い温度帯で寸法安定性が良い
  • 線膨張係数が小さい
  • ● 難燃性である
  • 発煙量が小さい
  • ● 流動性が良く、成形性も良い
  • ● 食品衛生性も良い
  • ● 耐薬品性が良い
  • 油・グリース・ガソリン・アルコール等に強い

短所

  • ● 高価である。